ソーシャルネットワーキングサービス「MySpace」を運営するMySpace.comはMySpace日本語版のサービスを開始した。MySpaceは米国の最大手SNSで、米国を中心に現在1億2700万のユーザー数を誇る。画像や動画のアップロードのほか、ミュージシャンとして登録すれば音楽ファイルのアップロードも可能で、現在インディーズ、メジャーを問わず全世界で200万以上のアーティストが楽曲をアップロードしている。
米最大手のSNS「MySpace」ついに日本上陸--ソフトバンクは共同事業に「ノーコメント」
1億人の黒船、世界最大のSNS「MySpace」がついに日本語版を開始しました。といってもまだテストサービスで、本家のように動画・音楽はアップロードできません。
アカウントは英語版と共通となっており、日本語版や米国版のほか、各国版への切り替えができます。
またナイン・インチ・ネイルズがMySpaceページを立ち上げ、それがきっかけでMySpaceが一気にメジャーとして認知されたという話もあります。
ワイアード誌は「ポップ・カルチャーにおいてMTV以来の力を持つメディア」として位置づけていて、レッド・ホット・チリ・ペッパーズもMySpaceで真っ先に新譜の試聴を開始しています。
アーティスト登録されているページは、現在300万ページ。MySpaceにページのないバンドはほとんどいないのがアメリカの現状のようです。
さらにこの秋にオープンする予定の「MySpace Store」では、iTunesに対抗して、アーティストが好きな値段で楽曲を発売できるようにするそうです。これはすごいですね!
とにかくiTunesに代わるデジタル配信サイトとしても大きな注目を集めています。
以前にmixiに迫る一億人の黒船、MySpaceというエントリーにて、9月20日ほどからMySpaceは日本語版のテストを繰り返していたと書きましたが、その頃はまだログインしないと日本語表示にならず、日本語に違和感があったためにmixiのMySpaceコミュニティなどで不満の声も上がっていました。
現在はトップページも日本語表示され、登録しやすい状態です。
英語の方がよかったという方は設定内容の変更でPreferred Site & Languageで「English」を選択すれば英語で利用できるようです。
MySpaceは自由登録制のSNSなのですが、誰でも登録できるSNSには、入ってもすぐに使わなくなる人も多いとmixiの笠原さんが以前おっしゃっていました。
うまく知り合いを見つけることができなくて、いつまでも一人ぼっちという状況にならない様に、アクティブに使ってもらうために招待制にしているとの事。
mixiでは使い方がわからなければ、誘われた友人に教えてもらう事ができます。いつログインしても情報が入ってきて、日記を書けばすぐにリアクションがあります。
一方のMySpaceは1人から始める事になります。またかなり自由度が高いので、いきなりメッセージが送られてきたり、mixiに慣れている方は抵抗があるかもしれません。
またアメリカでは出会い系サイトとしての利用者も多く、未成年による犯罪を阻止できないなどの問題もかかえています。
ただし世界中の友達とつながれる、英語のコミュニケーションができるなどmixiとは違うメリットもたくさんあります。
音楽配信型のSNSで、人気の動画サービスや人気アーティストの楽曲が試聴できます。今後ブレイク?するかもしれない新人アーティストの楽曲も無料でサクサク試聴できます。
日本の音楽系SNSでは、audioleaf、Yorozoo、Waccaなどがありますが、ユーザー数、システムなどを考えてもMySpaceは桁違いです。
はてどうなるMySpace。ただ使い方次第では大変おもしろいSNSですね。
MySpace 日本語版
http://jp.myspace.com/
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http://www.sem-r.com/22/20061104165534.html