米AmazonがiTunes対抗のMP3ダウンロード販売開始!
2007年09月26日
EMIやUniversal Musicをはじめとする2万以上のレーベルの200万曲以上を、1曲89〜99セントで販売する。
DRMフリー楽曲ストア「Amazon MP3」がβ公開――iTunesより低価格で
米Amazon.comがついに、デジタル音楽配信ストア「Amazon MP3」のβ版を公開しましたね。楽曲単体またはアルバム全体を購入したり、ダウンロードできるようになりました。
1曲あたりの価格は、89〜99セントで、半数にあたる100万曲以上が、1曲89セントで販売されているそうです。
これで、180,000以上のアーティストによる楽曲200万曲以上を、ダウンロードで購入できるようになります。すごい!
注目は楽曲すべてがDRMフリーで、256kbpsのMP3フォーマットで購入できるところです!
DRM制限のないMP3形式という事は、アップルの「iPod」や、ソニーの携帯MP3プレイヤー、マイクロソフトの「Zune」などあらゆるオーディオ機器で再生できるという事です!
もちろん購入した楽曲は、Windows Media PlayerやiTunesなどでも管理が可能で、CDに焼くこともできます。
また普及のカギを握る、注目の参加レーベルですが「EMI Music」「Universal Music Group」さらに独立・インディーズ系など2万以上のレーベルが参加しています。今後もどんどん増えていきそうですね。
それから、主要ニュースサイトはどういう報道をしているのでしょうか。
■メディア報道まとめ
「Amazon.comデジタル音楽担当副社長のBill Carr氏は,Amazon MP3では,大手レーベルと独立系レーベルに所属する18万以上のアーティストの楽曲を,優れた音質と低価格で提供する。公開ベータ版を通じてフィードバックを得ることで,さらにサービスを向上させたいと述べている。」 ( ITpro )
アマゾンの参入はアップルにとって競争の激化につながり、もはやiPodとiTunesの抱き合わせに依存することはできなくなると指摘、その一方で「アマゾンMP3の立ち上げだけではシェア獲得には不十分。アマゾンはストアの構築をうまくやらなければならない」と苦言を呈した。 (日本経済新聞)
Amazon.comは「100万以上のCDセレクションをAmazon MP3で補完することで、他の小売店よりも豊富なセレクションを提供できる」と説明している。今後Amazon MP3がDRMフリーのまま、どの程度まで販売曲数を増やしていけるかが注目されるところだ。 (マイコミジャーナル)
アマゾンが複製保護の付かない楽曲販売に乗り出したことで、今後はオープンフォーマットが優勢になるだろう。楽曲販売業者にとっても『Amazon MP3』は無視できない存在となる。 (AFPBB Nwews)
■まとめ
MP3は圧縮ファイルなので音質は低下していますが、共通のフォーマットという、どこでも聴ける利便性を考えるとこちらが普及していきそうですね。
こうした音楽リスナーの事を考えたサービスは成功する可能性が高そうです。ただ問題はレコード会社やレーベルの参加が普及のカギを握っているという所。日本で開始した場合は、普及には時間がかかるかもしれません。
逆にインディーズで活動するアーティストにはますますチャンスが広がっていきそう。本当にインディーズだけで音楽活動が実現する所まで来ているかもしれませんね。