YouTubeが新しい著作権保護ツールのベータ版を公開!
2007年10月17日
6月に開発の進捗状況が明らかにされていたツールが、「YouTube Video Identification」としてβ公開された。
YouTube、新しい著作権保護ツールをβ公開
世界最大の動画共有サイトであるYouTubeが、著作権保有者が許可していない違法動画の投稿を防止する新システム「YouTube Video ID」のベータテストを開始したと発表しました。
このシステムは「フィンガープリント(電子指紋)」という技術を元に、YouTubeとGoogleが共同で開発したとの事。
YouTube Video IDは動画を認識するだけでなく、著作権者に動画をライセンスするなどの選択肢を与え、アクセスを推進する手段も選べるんだとか。
日本のJasracなどの権利団体には朗報となりそうですが、問題はアップロードして公開されてから、違法かどうかを識別して削除するという仕組みです。
この問題について著作権者側では、YouTubeに対して1億ドルの損害賠償請求を行なっている米メディア最大手のViacomは、あくまで著作権を侵害しているコンテンツをYouTubeで公開する前に事前に取り下げるよう強く求めるなど、違法コンテンツのチェックを公開前に行なうのか公開後かという点をめぐって、YouTubeとの議論は平行線をたどっている状況だ。(INTERNET WATCH)
この件についてアナリスト、グレッグ・スターリング氏は「彼らはおそらく、微妙なバランスを保とうとしているのだろう。YouTubeの売りは、使い勝手の良さと動画の迅速なアップロードだからだ。そうした利点がそがれるようなら、政策的には問題となるだろう(ITmedia)」と語っています。
従来のユーザーからすれば、残念なお知らせかもしれませんが、権利団体にはいい知らせになりそうですね。
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