デジタル音楽配信の他の収入源、7つのポイント
2007年10月08日
DRMの壁が音を立てて崩れ出し、楽曲CDの売上げは危険レベルまで落ちこんだ。プリンスやNine Inch Nailsといったアーティストは楽曲をタダで配ったり、そうかと思うとファンに楽曲盗んじゃえと言い出し、レーベルの顔に泥を塗っている。今週は、あのレーベル(Capitol Records)の支配から抜けたRadioheadがデジタル新アルバムをネットで発売、みんなが払いたい値段ならいくらでも構わないという異例の価格設定で業界に衝撃を与えている。
楽曲無料化行進曲は鳴り止まない
DRMフリー、楽曲の無料配布、Radioheadの楽曲の値段は自由にという試みなんかもあったり、2007年はデジタル音楽業界にとって無料化が進んだ年にあたるのかも。
YouTube日本版やCDTube、Micky.tvなんてサイトもあって、日本でもあっという間に無料化が進んでいる。
これだけ無料化が進んだら、やっぱり楽曲以外で収入源をみつけた方が良いんじゃないか?という事で、そのヒントがTech Crunchの記事に掲載されていましたので紹介させていただきます。
●可能性が高そうなのはライブ公演を収入源にする。(今年ライブミュージック業界は活況を呈している)
●楽曲コピー商品の限定エディション(いろんなバージョンにするわけですね)
●サイン色紙(売るの?)
●「無料」のデジタルアルバム発売に合わせて新アルバムの特別限定版ボックスセットを£40.00で同時発売する(Radioheadの試み)
●デジタル楽曲を収入源と考えるのをやめて、楽曲をマーケティングする手段と考える(そこまできている)
●楽曲ダウンロード、視聴、共有をユーザーに推奨し、今のラジオ局のモニターのようにペイを払ってでもお願いする(Napsterの様な仕組みを利用する?)
●ネットで楽曲ダウンロードして共有するのが趣味のような熱心なユーザーは、ひどい訴訟の標的ではなく一番の大事なお客様であると考える(口コミリーダーと手を組む?)
以上7つのポイントを抜粋させていただきました。
オープンソースな流れで、楽曲をコピーしたり、アマチュアがアレンジした作品を発売できる様にして、著作権者に何%かが入ってくる仕組みなどもおもしろそう。
初音ミクやガレージバンドから学ぶ事も多いと思います。
これ以外もたくさん考えられるんだけど、こんな事例とかアイデアをうまく組み合わせる事で、音楽活動を継続する方法を先に確立したレーベルやアーティストが生き残るのではないでしょうか。
今はライブも価値が上がってるし、携帯の進化で着うたフルも利用が進んでいるし、ネットでのストリーミング配信なんかも増えているようです。
もともと音楽産業の売上は、カラオケなど2次使用料なんかの割合が大きいようですが、著作権システムが縮小する流れになるのかな?でも日本では時間がかかりそう。
楽曲が無料で配信され、ライブビジネスがメインになる時が来るかもしれない。
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