EMIのDRMフリー化やら音楽配信について考える日
2007年04月13日
世界4大メジャーレコード会社のひとつ「英EMI」がDRMコピーを自由にするという事で、様々な記事を目にしますが津田さんがおもしろい記事をかかれていたので紹介。
音楽ジャーナリストの津田大介さんによる、音楽業界とDRMをめぐる問題のまとめとEMIによるDRMフリー化の背景、今後の展望について。EMIの決断の背景を考える上で「CCCDは絶対に外せない要素」として過去の経緯を振り返りつつ、「rootkit騒動」「Vista」という“2つの予想外”も決断のきっかけではと指摘。そして「着うたフル」全盛の日本は──。「EMIは打つ手がなかった」――DRMフリー化と「CCCD」という無駄 そして日本は
記事の中で、CDはなぜ売れなくなったのかという事について書かれていましたが、気になったのでCDやら音楽配信の普及やらの流れを個人的に振り返ってみました。
特にミリオンヒットが続出していた1990年代について。
過去の実績やデータを見ると、1990年代はミリオンヒットが続出していましたね。楽天でこんなのもありました。
ドラマ、CM、バラエティ、アニメなどテレビの影響が圧倒的に大きく、特にヒットしたドラマの主題歌はミリオンヒットになりやすかったみたいですね。
●カラオケの影響について
また1990年代はカラオケの普及で、歌を覚えるためにCDを買う人が多かった様ですが、逆にカラオケで歌いやすい曲がヒットの条件になって、シンプルで歌いやすい曲が主流になってしまった気がします。
世界的にみても、人口に対して日本はCDの売り上げが大きかったようですね。
カラオケ白書などによれば、カラオケボックスの利用は10代〜20代前半が多く、それ以降の世代は酒場?などでカラオケをする傾向があるようです。
いわゆる団塊ジュニアの層が中心にカラオケで歌うために、音楽を購入していたとすれば、レンタルに推移した、または聴かなくなった事でCDの売り上げにも影響しそうです。
当初はレンタルCDが開始されてから、CDの売り上げが激増していましたが、ツタヤなどの店舗数も増え、1995年あたりから2000年あたりまでツタヤの店舗数は2倍に増えています。ツタヤオンラインの会員数は年々増加しています。
CDというパッケージ商品が、流通の主だった頃に比べれば、DVDの普及、デジタル音楽配信、着うたなどの媒体が増えた事による影響もあると思います。
●音楽配信、着うたについて
パソコンやCD-Rで音楽を聴かない人にはあまり関係ないかもしれませんが、2002年ごろから各レコード会社がCCCDを採用した事で、CD-Rなどで自由に音楽を聴いていたユーザーには反発されていましたね。
このあたりからミリオンヒットが出なくなりました。その兆候は2000年を超えたあたりから徐々に現れています。
2005年の8月にiTMSが日本でサービスを開始して、PCでの音楽配信が本格化し、各音楽配信サイトではファイルのコピーガード(DRM)をつけて、コピー回数を制限していました。
この制限をEMIが先駆けてフリーにするという事で話題になっています。
最近では携帯電話の着うたの普及による影響も大きく、着うたの売り上げがシングルを抜いてしまいました。着うたは着信音にするという用途でも使えますからね。中高生は携帯代にお金を取られて、CDを買う余裕がないという話もあります。
こうした流れを見てみると「良い音楽が少なくなった」「欲しいCDがない」という声もたくさんありますが、レンタルしてCD-Rに焼いたり、iPodに入れて楽しむ流れが定着しつつあるみたいですね。
流通面ではCD店でしか買えなかった時代から、音楽配信、着うたなど購入できる媒体が増えた影響が大きいのでは。またメイン消費者の推移の影響もありそうです。
自分がCDを買う場合を考えましたが、数ある音楽の中で、ずっと好きで聴いているアーティストの作品。自分の中でのブランド化されたアーティストの貴重感のある作品。またはレンタルできない、買わないと聴けない! というCDは買いますね。
これからは着うたフルやライブで売り上げを確保する流れになるんでしょうか?特にライブは価値が高まっていて、チケットも取りにくくなってますしね。
最後に今回の話題に戻りますと、音楽のコピー制限をしないとかも大事な事かもしれませんが、利用者として考えればようやく利便性として普通になるのかなという気がします。記事の中での気になったポイントはここかな?
「これだけ娯楽が多様化している中、音楽に興味を持ってくれている貴重な潜在顧客」である。なぜ、そうした潜在顧客を厳しいDRMや、訴訟で排除するのではなく、彼らがどうすれば音楽業界にお金を落としてくれるようになるのか真剣に考えなかったのか。 本当にレコード会社はこの10年間一体何をしてきたのかと問いたい。小一時間といわず、24時間くらい問い詰めたい。
んで小一時間でも24時間でも問い詰めた反論を聞いてみたい。様々な問題が絡み合ってると思いますが・・。違法コピーやらYouTubeなどの著作権問題もありますし。
DRMをフリーにする事で売り上げが激増とはならないにしても、今後の音楽界の活性化につながればいいな〜とひそかに感じています。
ちなみにiPhoneはいつ上陸するんでしょうか。
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