デジタル音楽の行方 書評・レビュー
2006年07月15日
テクノロジーが可能にする「音楽の未来」と、それを拒む音楽業界。ITが可能にしたインディーズレーベルの新たな音楽ビジネスモデルなど。アーティスト必読とされる著書です。
おもしろかったのは、ウェブを活用すれば、アーティスト自身が独自の方法で、音楽を流通出来る仕組みが整いつつあるなど、アーティストにスポットがあたっている所。そして「ウェブの進化」と「デジタル音楽」との関係性です。
「ミュージシャンは自身のホームスタジオで、作曲、編曲、録音、アルバムCDを完成させるまで、設備やソフトウェア全額込みでたいてい五千ドルもかけずにすべて行える。(中略)まさに誰でも自分のCDを作れるということ。」
この様にDTMソフトが使用出来れば、ある程度の高音質な楽曲を自主制作する事が出来ます。これはウェブがもたらすチープ革命の影響といえるのではないでしょうか。音楽はウェブの影響をもろに受け、さらにデジタル音楽配信も定着しつつある。
iTMSやmF247のサービス開始。着うた配信システムの確立など、音楽を必要な人に届けるダイレクトな仕組みがもっと確立されれば、音楽の方向もさらに変わっていくのではないかと思います。
そんなデジタル音楽の行方を今後とも見守っていきたいと思います。
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