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音楽サイトで学ぶWeb2.0

このブログは「音楽サイトで学ぶWeb2.0の仕組み」がテーマ。

現在のウェブでは、ブログの普及やSNSの登場で、みんなが積極的に情報を配信したり、その情報をみんなで共有する様になりました。

例えば、Last.fmというネットラジオでは、宇多田ヒカルの曲を聴いている人が、他にどんなアーティストの曲を聴いているかというリストが表示されます。好みが近い友達のプレイリストを共有する事で、新しく好きな音楽に出会う事が出来ます。

つまり、自由にネットラジオとして音楽が聴けて、ファン達と音楽を共有し、情報交換する事で仲良くなれ、いつでも新しい音楽に出会える。

普段では出会えない、好みの近い人達と知識を深め合う。そんな音楽でつながるソーシャルネットワーキングサービスです。

この様に、ユーザーが積極的に情報を配信したり、情報交換する様になり、ウェブではたくさんのユーザーが参加して、情報を共有する(=Web2.0)という流れが主流になりつつあります。


Web 2.0超入門講座 (Internet Watch)

「Web2.0はユビキタス」――情報通信白書

ウェブ進化論、グーグル、若者、メディア、ベンチャー精神について (東洋経済TKプラス)


ここで言うWeb2.0的なサイトというのは、mixiAmazonMySpaceLast.fmYouTubeaudioleafYorozoowaccaプレイヤーズ王国の様な、ユーザーと音楽を共有し、音楽でつながるサイトです。

下記はこれらのサイトのいくつかに共通するポイントです。

● ユーザーが自由に参加出来る。独自性のあるデータベースがコンテンツを成す
● 人気ページを上位に表示する検索システム
● ロングテール現象を取り入れた構造
● コンテンツをみんなで共有出来るソーシャルな仕組み


ユーザーの参加と独自性のあるデータベース

● ユーザーが自由に参加出来る。独自性のあるデータベースがコンテンツを成す

まず始めにユーザーが自由に参加し、アップロードした物や投稿したものが集まってコンテンツを成す。

例えばインディーズアーティストが自由にMP3ファイルをアップロード出来るMySpace、audioleaf、Yorozoo、wacca、プレイヤーズ王国などの音楽配信サイトです。

やがてそのコンテンツに多くの人が集まり、コンテンツ自体に価値が生まれていきます。さらにそれを見て多くのアーティストが参加する事で、音楽配信データベースが出来上がります。

つまり、ユーザーを信じて自由に参加出来るシステムを提供し、みんなの力で価値あるコンテンツを作り出そうという仕組です。

これらのサイトには多くのアーティストやリスナーが集まって、音楽を共有しています。

人気ページを上位に表示する検索システム

● 人気ページを上位に表示する検索システム

これらのサイトでは人気アーティストを上位表示するアルゴリズムや仕組みを作れるかどうかにかかっています。

例えばGoogleなら相互リンクされている数の多いサイト。はてなならブックマークユーザーの数が多いサイト。audioleafならブックマークユーザーが多いアーティスト。

またmF247の様に事務局による楽曲審査を行い、質の高いアーティストの楽曲のみ配信しているサイトもあります。

ユーザーの自由な参加というオープンな世界がこれらのサイトの共通点ですが、いつ訪れても、好みのアーティストに出会う事が出来る。そうした仕組みを構築しているサイトには多くのリスナーが集まっています。

検索エンジンのグーグルに出来ない、テキストでは表示されないコンテンツである音楽、動画。

こうしたコンテンツを扱うポータルサイトの中でも、人気ページを上位に表示する検索システムを構築しているサイトには多くの視聴者が集まっています。

ロングテール現象を取り入れた構造

● ロングテール現象を取り入れた構造

ロングテール現象とは、アマゾンなどの通販サイトであまり売れないニッチな商品であっても、すべての売り上げを合計すれば、ベストセラー商品の販売額を上回るといった現象をさします。アマゾンでの自主制作作品のe委託販売もこれにあたります。

大手広告代理店がマスメディアにアプローチするのに対し、大手広告代理店が取り上げる事のなかった個人サイト。

この個人のサイトが広告を掲載出来る仕組みを構築し、無数のサイトの集合体で収益を上げているGoogleはまさにこのロングテールなビジネスモデルで収益を上げています。

この様にウェブの特性を利用すれば、いわゆる「ちりも積もれば山となる」を実践する事が出来ます。

コンテンツをみんなで共有出来るソーシャルな仕組み

● コンテンツをみんなで共有出来るソーシャルな仕組み

はてなブックマークでは、お気に入りのサイトを自由に登録出来て、タグによるジャンル分けが出来ます。これならブラウザのお気に入りの整理も手軽になります。自宅以外からアクセスするのに便利。

また自分が登録しているサイトやニュース、記事が何人に登録されているのかを知る事が出来ます。同じサイトを登録している人のブックマークを見て、新しい好みのサイトが発見出来ます。

そして人気のキーワードや、そのキーワードに関するサイトが一覧で表示され、ブックマークされているユーザー数の多いサイトが上位に表示されるという検索システムです。つまりはてなブックマークでは人気のサイトが上位に表示されます。

YouTubeなどの様に動画を共有出来るサイトもあります。これらのサイトではユーザーとの共有がポイントです。インディーズアーティストの場合、YouTubeではライブ動画を投稿する事が出来、投稿したライブ動画を自分のバンドのホームページに掲載出来ます。一番うれしいのはファンの方のホームページやブログにも掲載出来る所です。

audioleafの様に「ALPlayer」というFlash mp3 Playerのブログパーツを提供しているサイトもあります。ALPlayerでは登録されているアーティストの楽曲リストを自由に作成して、ブログに貼り付ける事が出来ます。

MySpaceなどの音楽が共有出来るSNS。YouTubeでの動画の共有。これらのサイトは、Web2.0的な仕組みで多くのファンが音楽を共有しています。

みなさんもこれらのサイトに参加して、音楽の輪に参加してみてはいかがでしょうか。

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